「いぎたない」の例文は?
続きを読む
例文の解説
この形容詞「いぎたない」を使った例文には、以下のような表現があります。
「眠りつづけていてだらしがない」と述べ、続いて「妓はしかしいぎたなく眠るのだった」と描写されます。ただ起こす力も無く、「おいと声を掛けて起す元気もない」という心情が表現されています。
また、「寝相が悪い、寝姿が乱れている」というシーンも見られます。下に横たわる妻は、さばかりの激しい雨の中、あたりの蒸し暑さから「いぎたなくて」、掻巻を乗せた白い胸に、暖かい息が上からかかり、「汝の夫なり」と語りかけます。(出典:泉鏡花『一景話題』)